
1940-50年代にスウェーデン軍の山岳部隊で採用されていたスノーパーカ。
生成りにライトグレーを混ぜたようなニュアンス感のあるスモーキーなカラー。
山岳部隊なのでミリタリー感はあまり強くなく、M-90のブレイクにより、評価が見直されているスウェーデン軍のアイテム。
一部のヴィンテージ、古着好きから支持を得ていたものの、隠れた名作でしたが、皆様ご存知のミリタリーサンプリング系メゾンブランドがサンプリングしたこともあり、別のレンジの方も含めて注目度が非常に高まっているミリタリーウエアの一つです。

スウェーデン軍のスノーパーカーはフロントがボタンになっている前空きタイプが個体数も多く、有名ですがこちらは前期型でコートタイプより以前の1940-50年代に採用されていました。
降雪地帯で雪のカモフラージュ用として使用されており、オーバージャケットとして戦闘服の上から被ることを想定して設計されており基本スペックが大きく作られているのもこの系譜のアイテムの特徴です。
ヴィンテージ市場では1サイズが枯渇気味で、2や3サイズはまだ出てきやすいですがやや大きめです。

降雪地帯での使用を想定しており、ベンタイルクロスのような高密度に織り上げられた耐久性のある生地で、撥水性がありミッドレイヤーやインナーに水の侵入を防ぐ機能があります。

前立てからフードにかけて顎を覆う様に立体的なパターン。
80年も前の洋服にも関わらず、現代でも見劣りしない繊細なデザイン。

フーディのヴィンテージアイテムには珍しく、オリジナルは身生地と別生地のベージュのエポーレットが配置されています。
キレイに外して販売しているお店もありますが、好みです。

フロントのポケットのデザインはスウェーデン軍ではお馴染み、大きめの3つボタンの通称カモメポケット。

袖は細部まで作り込まれたカフス仕様。